NLP Newsletter
動機付け
他人や信じがたいかもしれませんが時には自分自身を
やる気にさせたり逆にやる気を削いだりしています。
そのような動機付けに関するNLP創始者のリチャード・バンドラーさんと
共に活動しているジョン・ラバーユさんが発行しているニュースレターの
記事を紹介しますね。
目次
動機付け
画像はamazon.comより
私たちがPersuasion EngineeringⓇで教える言葉の要素のひとつにメタ/ミルトンモデルにおいて別の範疇である、除法助動詞があります。
これは私たちが自分自身と他者、あるいは自分自身か他者にやる気を植え付けたり、やる気を失わせたりするときに使うものです。
以下のような言葉があることはご存知でしょう:
wish, like, want, need, must, have to,should, will, going to, can’t should, shouldn’t,could,can, won’t 等。
文章においてつなぎの役目として使用される一方、除法助動詞が使用されるもっと重要な意味は変化していく方向を指し示す働きをするということなのです。
除法助動詞
以前、ここニュージャージーで組合の職場委員の方々向けに話をする機会がありました。
時折、何かやる気を起こす、起こさせるにはどう話したらいいか、みたいな電話を受けることがあります。そして彼らにその方法がいかに簡単かということを話すことは私の至上の喜びなのです。
ですから、彼らが日常使えるような言葉を、文章を、特に除法助動詞を教えようと思いました。
私は、国籍がどこであろうと、誰もがいかに簡単に言葉を当然のことと思っているのかという点をいつも考えています。
たいてい我々は話す内容、どのようにその話をするのか、どれくらい話すのかとかそういった点に無頓着です。もちろん考えることもあるけれども、それはそのときには遅すぎたり、もう既に言葉にしてしまった後だったりするのです。
さてそれが悪いことだとか間違っていることだとか関係ありません。そこに気づければ、自分自身でその点を訂正することができるのですから。
外的に使われるより内的に使われるときに
除法助動詞に話を戻しましょう。
私が推進力としてはいうまでもなく、方向を指し示すと表現したのは、それぞれの除法助動詞がいかに感覚的に、感情的につながっているからなのです。
ある除法助動詞は、他のものより、明らかにより感覚的に作用し、前後左右どの方向にでも進む方向を導くのです。
付け加えるなら、除法助動詞は外的に使われるより内的に使われるときに恐らく違った効果を発揮するということです。
自分自身で「私はこれをしなければならない」と言い聞かせる方が、行動に結びついていくでしょう。
しかし、もし他人から「あなたはこれをしなければいけません」と言われたらどうでしょう。恐らく行動に結びつかないのではないでしょうか。
少なくともこの例においては、「私」から「あなた」へと指示的指標が変わったことにより反応が異なったものになるということに気づくでしょう。
同じ言葉で同じ反応?
もう一つ付け加えると、私たち個々人の経験はまちまちなので、同じ言葉で同じ反応がかえってくるとは限りません。
その言葉の理解が同じだとしても、どの方向に反応がかえってくるのか、強さはどうなのかといった点では違ってくるし、他のサブモダリティ(視覚、聴覚、嗅覚、味覚)に与える影響も違ってくるでしょう。
もうひとつ、除法助動詞が順向的に使われようと、反応的に使われようと、また別の推進力となります。これはまた別の機会にでもお話しますが。
私たちが十分に、経験を多くの人々にアピールするような市場メッセージに一般化できる可能性もありますが、できるだけ多くの人たちに理解してもらうために、全てのマーケティング関連の記事には様々な除法助動詞が使用されていることを理解してください。
need
例えば、マーケティング関連の記事を読んでいると、90%がたよく目にする除法助動は“need”です。
これは非常に興味深い言葉です。まずは自分自身に「need」を使ってみてください。そうすると、感覚的に反応がおきるでしょう。
自分自身で文章にしてみてください . . .
「私はXをする必要があります」。
では私があなたにこう言ったとしましょう。
「あなたはXする必要があります」
どうでしょう。違いに気がつかないでしょうか。
私自身の経験よると、それらには非常に違いがあります。
will be able to(できるでしょう)
例えば、私がこの記事の最初から最後まで
「あなたはこれをする必要があります。」
「あれをする必要があります」
と書き続けたならば、あなた方はここまで読んでくれたでしょうか。
私が読んだ記事の中の10%は“will be able to(できるでしょう)”をそして数%でが、“should’s(すべき)”を使用していました。
確かではありませんが、それらが読者に影響を与えたというよりは、内的処理に使われていたと思うわけです。
最後に
ニュージャージーでやる気になるような話し方を教えているときに、たくさんの感謝をもらったことはもちろん嬉しかったのですが、特にある人が私のところに来て、
「自分がやりたいことに蓋をしていたのは自分自身でできないと言っていたからなのだと気づきました。48年かかってようやくわかりました。
自分自身の言葉の問題だけだったのだということ気づきました」
といわれたときは本当に嬉しかったのです。やった甲斐があったというものです。
言葉でのコミュニケーションであろうが、文章でのコミュニケーションであろうが、除法助動詞に気をつけて、どういった反応を自分自身が、そして他人が返してくるかをよく観察してください。
©2019 ジョン・ラバーユ